昇仙峡

昇仙峡
住所 〒400-1214 山梨県甲府市高成町
公式 URL https://www.shosenkyo-kankoukyokai.com/

昇仙峡完全ガイド|山梨県が誇る日本一の渓谷美の見どころとアクセス情報

山梨県甲府市の北部に位置する御岳昇仙峡は、「日本一の渓谷美」として全国的に知られる観光名所です。国の特別名勝に指定され、秩父多摩甲斐国立公園内に広がるこの渓谷は、長い歳月をかけて形成された花崗岩の断崖や奇岩・奇石が織りなす絶景で訪れる人々を魅了し続けています。

本記事では、昇仙峡の魅力を余すことなくお伝えするため、主要な観光スポットから季節ごとの楽しみ方、詳細なアクセス情報、周辺のパワースポットまで、地元の情報を交えながら徹底的に紹介します。

昇仙峡とは|日本一の渓谷美に選ばれた特別名勝

昇仙峡の概要と歴史

御岳昇仙峡は、山梨県甲府市の北部、荒川上流に位置する全長約5kmの渓谷です。1923年(大正12年)に史蹟名勝天然紀念物保存法により名勝指定を受け、1953年(昭和28年)には文化財保護法により特別名勝に指定されました。

第二次世界大戦後の1950年(昭和25年)には「全国観光地百選・渓谷の部」で第1位に選ばれ、「日本一の渓谷美」という称号を獲得しています。さらに「平成100景」第2位、環境省選定の「平成の名水百選」にも選定されるなど、日本を代表する景勝地として高い評価を受けています。

地質学的特徴|花崗岩が創り出す芸術

昇仙峡の景観を特徴づけているのが、白亜紀から古第三紀にかけて形成された花崗岩です。地殻変動によって隆起した花崗岩が、荒川の水流によって数百万年という長い歳月をかけて侵食され、現在の断崖絶壁や奇岩・奇石が生まれました。

断崖や滝、荒々しい川の流れと植物が一体となった景観は、自然が創り出した芸術作品といえます。特に花崗岩特有の白い岩肌と清澄な水の流れ、そして周囲の緑が織りなすコントラストは、昇仙峡ならではの美しさです。

昇仙峡の主要観光スポット

仙娥滝(せんがたき)|昇仙峡のシンボル

昇仙峡の最奥部に位置する仙娥滝は、落差30mを一気に流れ落ちる迫力満点の名瀑です。「日本の滝百選」にも選定されており、昇仙峡のシンボル的存在として多くの観光客が訪れます。

地殻変動によって発生した断層に水が流れ込んでできたこの滝は、岩肌を削りながら轟音とともに落下する姿が圧巻です。遊歩道に沿って滝に近づくと、マイナスイオンに包まれてリラックスした気分を味わえます。特に新緑の季節や紅葉シーズンには、周囲の自然と一体となった美しい景観を楽しめます。

滝の近くには仙娥滝駅があり、ここからロープウェイでパノラマ台駅へ向かうことができます。滝を下から眺めた後、空中散歩で上空からの景色を楽しむのもおすすめのコースです。

覚円峰(かくえんぼう)|日本一の渓谷美の象徴

覚円峰は高さ約180mにも及ぶ巨大な花崗岩の岩峰で、昇仙峡を代表する奇岩です。その名は、室町時代の僧侶・覚円が頂上で修行したという伝説に由来しています。

垂直にそびえ立つ岩壁は、まさに自然が創り出した芸術作品。遊歩道から見上げると、その圧倒的なスケールに驚かされます。覚円峰の周辺には、他にも「トーフ岩」「オットセイ岩」など、ユニークな形状の奇岩・奇石が点在しており、自然の造形美を堪能できます。

覚円峰は昇仙峡の渓谷美を象徴する存在として、多くの写真家や観光客に愛されています。季節や時間帯によって表情を変える岩峰の姿は、何度訪れても新しい発見があります。

石門(いしもん)|天然のアーチ橋

昇仙峡の遊歩道沿いにある石門は、長年の侵食によって形成された天然のアーチ状の岩です。巨大な花崗岩に自然にできた穴は、まるで門のように見えることからこの名が付けられました。

石門をくぐり抜けると、そこから先はさらに深い渓谷美が広がります。この天然のアーチは、昇仙峡の地質学的な特徴を示す重要なポイントであり、自然の力の偉大さを実感できるスポットです。

昇仙峡ロープウェイ|空中散歩で楽しむ絶景

仙娥滝駅からパノラマ台駅を結ぶ昇仙峡ロープウェイは、約5分間の空中散歩が楽しめる人気アトラクションです。標高差約300mを一気に上昇し、眼下に広がる渓谷美を上空から眺めることができます。

ロープウェイ山頂のパノラマ台駅には、浮富士広場や展望台が整備されており、晴れた日には富士山、北岳、間ノ岳といった日本の高峰ベスト3を一望できます。特に「浮富士」と呼ばれる現象は、霊峰富士が空中に浮いているように見える絶景ポイントとして知られています。

山頂からは甲府盆地や南アルプス、八ヶ岳連峰など、山梨県の雄大な自然を360度のパノラマで楽しめます。

昇仙峡の遊歩道とトレッキングコース

渓谷沿いの遊歩道

昇仙峡の魅力を最も身近に感じられるのが、渓谷沿いに整備された遊歩道です。全長約4kmのこの遊歩道は、昇仙峡入口の天神森から仙娥滝まで続いており、渓谷美を間近で楽しみながら散策できます。

遊歩道は比較的平坦な部分が多く、初心者でも歩きやすいように整備されています。途中には休憩所やトイレも設置されており、自分のペースでゆっくりと散策を楽しめます。遊歩道からは、覚円峰をはじめとする奇岩・奇石、清流の流れ、季節の草花など、昇仙峡の自然を五感で感じることができます。

おすすめトレッキングコース

昇仙峡は「やまなしハイキングコース100選」にも選定されており、本格的なトレッキングを楽しみたい方にも最適です。

初心者向けコース(所要時間:約2時間)
天神森バス停→昇仙峡入口→石門→覚円峰→仙娥滝

中級者向けコース(所要時間:約3時間)
天神森バス停→昇仙峡入口→石門→覚円峰→仙娥滝→ロープウェイ山頂→パノラマ台

上級者向けコース(所要時間:約4~5時間)
板敷渓谷を含む周回コースや、金櫻神社を経由するルートなど

春夏秋冬、彩りを変えていく渓谷美と、その中に息づく歴史や文化に触れることができるトレッキングは、昇仙峡観光の醍醐味です。

四季折々の昇仙峡|季節ごとの魅力

春|新緑と山桜の競演

春の昇仙峡は、雪解け水で水量が増した荒川の流れが力強く、新緑が芽吹き始める季節です。4月から5月にかけては山桜やヤマツツジが咲き、白い花崗岩とのコントラストが美しい景観を作り出します。

冬の厳しさから目覚めた自然は生命力に満ち溢れ、遊歩道沿いでは様々な野鳥のさえずりも楽しめます。気温も過ごしやすく、トレッキングに最適なシーズンです。

夏|避暑地としての昇仙峡

夏の昇仙峡は、甲府盆地の暑さから逃れる絶好の避暑地となります。渓谷内は市街地より5~8度ほど気温が低く、清流の音と木陰が涼しさを演出します。

仙娥滝周辺では、水しぶきによる天然のクーラー効果でさらに涼しく感じられます。夏休み期間中は家族連れで賑わい、自然の中での水遊びや森林浴を楽しむ人々で活気づきます。

秋|紅葉の名所として

昇仙峡が最も多くの観光客で賑わうのが紅葉シーズンです。例年10月下旬から11月下旬にかけて、モミジ、カエデ、ナナカマドなどが赤や黄色に色づき、白い花崗岩と清流とのコントラストが見事な景観を作り出します。

特に覚円峰周辺や仙娥滝付近は紅葉スポットとして人気が高く、インスタ映えする写真撮影スポットとしても注目されています。昇仙峡グリーンラインをドライブしながら楽しむ紅葉も格別です。

紅葉シーズンには「昇仙峡もみじ祭り」などのイベントも開催され、地元の特産品販売や郷土芸能の披露なども楽しめます。

冬|静寂と氷瀑の美

冬の昇仙峡は訪れる人も少なく、静寂に包まれた幻想的な雰囲気を味わえます。運が良ければ、仙娥滝が凍結した「氷瀑」を見ることができ、夏とは全く異なる神秘的な姿を楽しめます。

雪化粧した奇岩・奇石や、霧氷に覆われた木々は、水墨画のような美しさです。ただし、遊歩道は凍結や積雪の可能性があるため、冬季の訪問は十分な装備と注意が必要です。

昇仙峡周辺のパワースポット

金櫻神社(かなざくらじんじゃ)

昇仙峡の北側、金峰山の麓に鎮座する金櫻神社は、2000年以上の歴史を持つ古社です。金運・財運のパワースポットとして知られ、特に境内の「鬱金の桜(うこんのさくら)」は、この桜を拝んで水晶のお守りを受けると一生お金に困らないという言い伝えがあります。

神社周辺は金峰山信仰の中心地として栄えた歴史があり、現在も多くの参拝客が訪れます。昇仙峡観光と合わせて訪れるのがおすすめです。

夫婦木神社(みょうとぎじんじゃ)

昇仙峡の近くにある夫婦木神社は、縁結びや子宝のご利益があるとされるパワースポットです。御神木である夫婦木は、自然に寄り添って成長した2本の木が一体化した珍しい形状をしており、夫婦円満や良縁成就を願う人々が訪れます。

板敷渓谷と神秘の大滝

昇仙峡の支流にあたる板敷渓谷は、秘境の雰囲気を残す静かな渓谷です。神秘の大滝は落差約40mの滝で、人の手がほとんど入っていない原生林に囲まれた神秘的な空間です。

本流の昇仙峡に比べて訪れる人が少なく、より静かな自然を楽しみたい方におすすめのスポットです。

昇仙峡へのアクセス情報

電車・バスでのアクセス

JR甲府駅から

  • 甲府駅南口バスターミナル4番のりばから山梨交通バス「昇仙峡滝上」行きに乗車
  • 昇仙峡口(天神森)まで:約30分、運賃710円
  • グリーンライン昇仙峡まで:約40分、運賃1,000円
  • 昇仙峡滝上まで:約50分、運賃1,090円

バスは1時間に1~2本程度の運行で、紅葉シーズンには臨時便が増便されることもあります。最新の時刻表は山梨交通のウェブサイトで確認することをおすすめします。

車でのアクセス

中央自動車道から

  • 甲府昭和ICから:約30分(国道20号・県道7号経由)
  • 双葉スマートICから:約25分(国道20号・県道7号経由)

昇仙峡には複数の駐車場が整備されています:

  • 天神森市営駐車場:無料、約100台
  • 昇仙峡滝上市営駐車場:無料、約80台
  • グリーンライン昇仙峡駐車場:有料、約50台

紅葉シーズンの週末や祝日は駐車場が混雑するため、早めの到着か公共交通機関の利用をおすすめします。

昇仙峡グリーンラインでのドライブ

昇仙峡グリーンラインは、渓谷に沿って走る全長約10kmの観光道路です。車窓から見える渓谷美は絶景で、ドライブコースとしても人気があります。

道路は比較的狭い区間もあるため、対向車に注意しながら安全運転を心がけてください。途中には展望スポットもあり、車を停めて景色を楽しむこともできます。

昇仙峡観光のモデルコース

半日コース(所要時間:約3~4時間)

午前9時:甲府駅発
バスで昇仙峡口(天神森)へ

午前9時30分:昇仙峡口到着
遊歩道を散策開始

午前10時30分:覚円峰
記念撮影と休憩

午前11時30分:仙娥滝
滝を見学、マイナスイオンを浴びる

午後12時:昇仙峡滝上周辺で昼食
ほうとうなどの郷土料理を堪能

午後1時:甲府駅へ戻る

1日コース(所要時間:約6~7時間)

午前9時:甲府駅発
バスで昇仙峡口(天神森)へ

午前9時30分~午前11時30分:遊歩道散策
石門→覚円峰→仙娥滝をじっくり観光

午前11時30分~午後12時30分:昼食
地元の食事処でほうとうや甲州郷土料理

午後12時30分~午後1時:ロープウェイ
仙娥滝駅からパノラマ台駅へ

午後1時~午後2時:山頂散策
展望台から富士山や南アルプスを眺望

午後2時~午後3時:金櫻神社参拝
パワースポット巡り

午後3時30分:甲府駅へ戻る

昇仙峡周辺のグルメとお土産

郷土料理ほうとう

山梨県を代表する郷土料理「ほうとう」は、昇仙峡周辺でも多くの食事処で提供されています。太い平打ち麺を野菜たっぷりの味噌仕立ての汁で煮込んだ料理で、特に寒い季節には体が温まります。

昇仙峡滝上周辺には「甲州ほうとう わらじ」など、渓谷美を眺めながら食事ができる店舗もあります。

水晶製品とお土産

昇仙峡周辺は水晶の産地として知られ、多くの水晶店が軒を連ねています。水晶の原石からアクセサリー、置物まで、様々な水晶製品を購入できます。

その他、地元産のワイン、ぶどうを使ったスイーツ、信玄餅などの山梨県の特産品も豊富に揃っています。

昇仙峡観光の注意点とアドバイス

服装と持ち物

  • 履き物:遊歩道は整備されていますが、滑りやすい箇所もあるため、歩きやすい運動靴やトレッキングシューズがおすすめです。
  • 服装:渓谷内は市街地より気温が低いため、羽織るものを持参しましょう。
  • その他:飲み物、タオル、雨具、虫除けスプレー(夏季)など

訪問時期とベストシーズン

昇仙峡は四季を通じて楽しめますが、特におすすめの時期は:

  • 新緑の季節:5月~6月
  • 紅葉シーズン:10月下旬~11月下旬

紅葉シーズンは最も混雑するため、平日や早朝の訪問がおすすめです。

所要時間の目安

  • 遊歩道の片道散策:約1.5~2時間
  • ロープウェイを含む観光:約3~4時間
  • 周辺のパワースポット巡りを含む:約5~6時間

まとめ|昇仙峡で日本一の渓谷美を体感しよう

山梨県甲府市の昇仙峡は、国の特別名勝に指定された日本一の渓谷美を誇る観光名所です。長い歳月をかけて形成された花崗岩の断崖や奇岩・奇石、仙娥滝や覚円峰などの見どころ、四季折々の自然美、そして周辺のパワースポットまで、多彩な魅力に溢れています。

甲府駅から約30分というアクセスの良さも魅力で、日帰り観光はもちろん、富士山や山梨県の他の観光地と組み合わせた周遊旅行にも最適です。

自然が創り出した芸術作品ともいえる昇仙峡の渓谷美を、ぜひ実際に訪れて体感してください。清澄な水の流れ、マイナスイオンに包まれた空気、そして圧倒的な自然の造形美が、訪れる人々に感動と癒しを与えてくれることでしょう。

地図

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