根岸森林公園(神奈川県)

根岸森林公園(神奈川県)
住所 〒231-0853 神奈川県横浜市中区根岸台
公式 URL https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/park/negishi/
例年の見頃 11月上旬〜12月上旬

根岸森林公園(神奈川県)完全ガイド|日本初の洋式競馬場跡地に広がる横浜屈指の緑の名所

横浜市中区の高台に位置する根岸森林公園は、約18ヘクタールの広大な敷地を誇る都市公園です。日本初の洋式競馬場「根岸競馬場」の跡地を活用して整備されたこの公園は、横浜の中心部にありながら豊かな自然を満喫できる貴重な緑のオアシスとして、市民や観光客に親しまれています。

根岸森林公園の歴史と概要

日本初の洋式競馬場としての始まり

根岸森林公園の歴史は、1867年(慶応3年)に遡ります。この年、横浜在留の外国人クラブの主催により、日本で初めての洋式競馬が根岸の地で開催されました。当初は外国人居留地の娯楽施設として始まった根岸競馬場は、やがて日本人にも開放され、横浜の名物として発展していきました。

明治時代から昭和初期にかけて、根岸競馬場は日本競馬の中心地として栄華を極めました。特に1929年(昭和4年)に建設された一等馬見所(現在の旧一等馬見所)は、当時としては画期的なモダンな建築物で、競馬場のシンボルとして多くの観客を魅了しました。

戦後の変遷と公園としての開園

1942年(昭和17年)、戦時体制の強化により根岸競馬場は最後のレースを開催し、その歴史に幕を閉じました。終戦後、この地は米軍に接収され、ゴルフ場として利用されることになります。この時期に整備された芝生が、現在の美しい芝生広場の基礎となっています。

1969年(昭和44年)から段階的に日本に返還が始まり、1977年(昭和52年)に根岸森林公園として正式に開園しました。競馬場時代の地形や芝生を活かした設計により、他の都市公園にはない独特の開放感と歴史的な雰囲気を併せ持つ公園として生まれ変わったのです。

園内の主な見どころとエリア紹介

広大な芝生広場

根岸森林公園の最大の魅力は、何と言っても約6.5ヘクタールにも及ぶ広大な芝生広場です。なだらかな丘陵地形を活かしたこの芝生は、かつての競馬場のトラックと米軍ゴルフ場時代の名残を今に伝えています。

週末には家族連れがピクニックを楽しみ、子どもたちが駆け回り、犬の散歩をする人々で賑わいます。また、早朝にはランニングやヨガを楽しむ人々の姿も多く見られ、横浜市民の憩いの場として広く親しまれています。芝生の上に寝転んで空を見上げれば、横浜の中心部とは思えないほどの開放感を味わえます。

旧一等馬見所(重要文化財級の歴史的建造物)

園内で最も注目すべき歴史的建造物が、1929年(昭和4年)に建設された旧一等馬見所です。アメリカ人建築家J・H・モーガンの設計によるこの建物は、鉄筋コンクリート造りの3階建てで、当時の最先端技術を駆使した近代建築の傑作として高く評価されています。

現在は老朽化のため内部には入れませんが、外観からその優美なデザインを鑑賞することができます。アーチ状の窓や曲線を活かした意匠は、昭和初期のモダニズム建築の特徴をよく表しており、写真撮影スポットとしても人気です。ただし、米海軍根岸住宅に隣接する関係で、旧一等馬見所周辺は撮影禁止区域に設定されているエリアもあるため、注意が必要です。

桜山と梅林|四季折々の花の名所

根岸森林公園は、横浜有数の桜の名所としても知られています。園内には約300本のソメイヨシノが植えられており、特に「桜山」と呼ばれるエリアでは、春になると見事な桜のトンネルが出現します。高台にあるため、桜越しに横浜の街並みを眺望できる絶景スポットとしても人気です。

早春には梅林が見頃を迎えます。園内には約70種280本のウメが植えられており、白梅、紅梅、しだれ梅など多彩な品種が2月から3月にかけて次々と開花します。梅の香りに包まれながらの散策は、春の訪れを感じさせる贅沢なひとときです。

桜と梅以外にも、初夏のアジサイ、秋の紅葉など、四季を通じて自然の美しさを楽しむことができます。

遊具広場と子ども向け施設

家族連れに人気なのが、園内の遊具広場です。滑り台やブランコなど、子どもたちが安全に遊べる遊具が設置されており、週末には多くの親子で賑わいます。芝生広場が近いため、遊具で遊んだ後は芝生でピクニックというコースが定番です。

遊具広場周辺も撮影禁止区域に指定されている場所があるため、訪問時には園内の案内表示に注意してください。

隣接施設|根岸競馬記念公苑と馬の博物館

根岸競馬記念公苑

根岸森林公園に隣接する根岸競馬記念公苑は、入苑料無料で楽しめる施設です。かつての競馬場の歴史を伝える資料展示や、美しい庭園が整備されています。根岸森林公園と合わせて訪れることで、より深くこの地の歴史と文化を理解することができます。

馬の博物館とポニーセンター

根岸競馬記念公苑内には「馬の博物館」があり、競馬の歴史や馬と人間の関わりについて学ぶことができます(入館料:大人100円、小中高生30円)。常設展示では、根岸競馬場の歴史的資料や、世界各国の馬具、馬に関する美術品などが展示されています。

ポニーセンターでは、実際にポニーとの触れ合い体験ができます。週末には乗馬体験(有料)も実施されており、子どもたちに大変人気です。馬への餌やり体験なども楽しめ、動物との触れ合いを通じて命の大切さを学ぶ貴重な機会となっています。

アクセス情報|電車・バス・車でのアクセス方法

電車・バスでのアクセス

根岸森林公園へは公共交通機関でのアクセスが便利です。

JR根岸線「根岸駅」「桜木町駅」から市営バス利用

  • JR根岸駅または桜木町駅から市営バス21系統に乗車
  • 「旭台」バス停下車、徒歩約3分
  • 所要時間:根岸駅から約10分、桜木町駅から約15分

横浜駅から市営バス利用

  • 横浜駅東口から市営バス103系統に乗車
  • 「旭台」バス停下車、徒歩約3分
  • 所要時間:約30分

バスの本数は日中で1時間に2~3本程度です。時刻表は横浜市交通局のウェブサイトで事前に確認することをおすすめします。

車でのアクセスと駐車場情報

首都高速からのアクセス

  • 首都高速湾岸線「三溪園出口」から約10分
  • 首都高速狩場線「新山下出口」から約15分

駐車場について

根岸森林公園には専用の有料駐車場があります。

  • 第一駐車場:約100台収容
  • 営業時間:9:00~17:00(季節により変動あり)
  • 料金:平日2時間300円、以降20分ごと50円/土日祝2時間400円、以降30分ごと100円

週末や桜の季節、イベント開催時には駐車場が満車になることも多いため、公共交通機関の利用をおすすめします。駐車場の混雑状況については、公園管理事務所に問い合わせることもできます。

年間イベントと楽しみ方

春のイベント|桜まつりと梅まつり

2月下旬から3月上旬には「梅まつり」が開催され、梅林での散策イベントや梅に関する展示が行われます。3月下旬から4月上旬の桜の見頃時期には、多くの花見客で賑わいます。公式のイベントは開催されませんが、自由に桜を楽しむことができます。

夏のイベント|グリーンフェスタ

初夏には「グリーンフェスタ」などの緑化イベントが開催されることがあります。植物の展示販売や、ガーデニング教室など、自然と親しむプログラムが用意されます。

秋のイベント|スポーツイベント

広大な芝生を活かして、マラソン大会やフリスビー大会などのスポーツイベントが開催されることもあります。詳細は横浜市緑の協会の公式サイトで確認できます。

日常的な楽しみ方

イベント以外にも、根岸森林公園は様々な楽しみ方ができます。

  • ピクニック:芝生広場でレジャーシートを広げてのんびり
  • ランニング・ウォーキング:起伏のあるコースで効果的な運動
  • 犬の散歩:リードを付ければペット同伴可能
  • 写真撮影:四季折々の風景や歴史的建造物の撮影(禁止区域に注意)
  • バードウォッチング:園内には様々な野鳥が生息

利用上の注意事項とマナー

園内のルール

根岸森林公園を快適に利用するため、以下のルールを守りましょう。

  • 火気厳禁:バーベキューや花火は禁止です
  • ゴミの持ち帰り:ゴミ箱が少ないため、ゴミは各自で持ち帰りましょう
  • ペットのマナー:リードを付け、フンは必ず持ち帰ってください
  • 自転車の乗り入れ:園内は原則として自転車の乗り入れ禁止(押して歩くのは可)
  • 球技:他の利用者の迷惑にならないよう配慮が必要です
  • 撮影禁止区域:米海軍根岸住宅に隣接するエリアでは撮影禁止です

安全に楽しむために

  • 熱中症対策:夏場は日陰が少ないため、帽子や飲み物を持参しましょう
  • 雨天時:芝生が滑りやすくなるため注意が必要です
  • 虫対策:夏場は虫除けスプレーがあると便利です

周辺の観光スポット

根岸森林公園周辺には、他にも魅力的な観光スポットがあります。

三溪園

車で約10分の距離にある三溪園は、実業家・原三溪が造った日本庭園です。国の重要文化財建造物を含む歴史的建築物と四季折々の自然が調和した美しい庭園で、根岸森林公園と合わせて訪れるのに最適です。

山手西洋館

横浜山手地区には、明治から大正期に建てられた西洋館が点在しています。根岸森林公園から車で15分程度で、異国情緒あふれる歴史的建造物を巡ることができます。

横浜中華街・みなとみらい

横浜の代表的な観光地である中華街やみなとみらい地区へも車で20分程度です。根岸森林公園で自然を満喫した後、横浜の都市観光を楽しむコースもおすすめです。

基本情報とお問い合わせ

施設基本情報

  • 名称:根岸森林公園
  • 所在地:〒231-0853 神奈川県横浜市中区根岸台
  • 面積:約18.0ヘクタール
  • 開園時間:24時間開放(駐車場は9:00~17:00)
  • 入園料:無料
  • 休園日:なし(年中無休)
  • 管理者:公益財団法人 横浜市緑の協会

お問い合わせ先

  • 根岸森林公園管理事務所
  • 電話:045-641-9185
  • 受付時間:8:30~17:15

最新のイベント情報や園内の状況については、横浜市緑の協会の公式サイトをご確認ください。

根岸森林公園の魅力を最大限に楽しむコツ

おすすめの訪問時期

根岸森林公園は四季を通じて楽しめますが、特におすすめの時期は以下の通りです。

  • 早春(2月下旬~3月上旬):梅林が見頃、比較的混雑も少ない
  • 春(3月下旬~4月上旬):桜の絶景、ただし週末は混雑
  • 初夏(5月):新緑が美しく、気候も快適
  • 秋(10月~11月):紅葉と爽やかな気候でピクニックに最適

訪問時のおすすめプラン

午前中の訪問がおすすめです。早朝は散歩やランニングをする地元の人々で穏やかな雰囲気、午前中は比較的空いており、ゆっくりと園内を散策できます。お弁当を持参して、正午前に芝生広場で場所を確保すれば、混雑を避けてピクニックを楽しめます。

半日コース:根岸森林公園(2時間)→ 馬の博物館・ポニーセンター(1時間)→ 周辺のカフェでランチ

1日コース:根岸森林公園でピクニック(午前~昼)→ 馬の博物館見学(午後)→ 三溪園または山手西洋館巡り(夕方)

持参すると便利なもの

  • レジャーシート:芝生でくつろぐために必須
  • 日よけグッズ:帽子、日傘、日焼け止め
  • 飲み物:自動販売機はありますが数が限られています
  • 虫除けスプレー:特に夏場
  • カメラ:美しい風景や歴史的建造物の撮影に
  • ゴミ袋:ゴミは持ち帰りましょう

まとめ|横浜の緑のオアシスで歴史と自然を満喫

根岸森林公園は、日本初の洋式競馬場という歴史的背景を持ちながら、現代では横浜市民の憩いの場として愛される都市公園です。広大な芝生広場、四季折々の花々、歴史的建造物、そして隣接する馬の博物館での体験など、多様な魅力が詰まっています。

横浜の中心部という立地でありながら、これほど豊かな自然環境と開放感を味わえる場所は貴重です。家族連れでのピクニック、ペットとの散歩、ランニング、写真撮影、歴史探訪など、訪れる人それぞれの楽しみ方ができるのが根岸森林公園の大きな魅力です。

横浜観光の際には、みなとみらいや中華街といった定番スポットだけでなく、ぜひ根岸森林公園にも足を運んでみてください。都会の喧騒を離れて、広い空の下でゆったりとした時間を過ごせば、心身ともにリフレッシュできることでしょう。四季を通じて異なる表情を見せる根岸森林公園は、何度訪れても新しい発見がある、横浜屈指の緑の名所です。

地図

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