有栖川宮記念公園 東京都

有栖川宮記念公園 東京都
住所 〒106-0047 東京都港区南麻布5丁目7−29
公式 URL https://minato-park.jp/azabu/parks/arisugawa/
例年の見頃 11月中旬〜12月上旬

有栖川宮記念公園 東京都 完全ガイド|歴史・見どころ・アクセス徹底解説

東京都港区南麻布に位置する有栖川宮記念公園は、都心にありながら豊かな自然と歴史を感じられる都会のオアシスです。面積約67,131平方メートルを誇るこの公園は、江戸時代から続く由緒ある土地に造られた林泉回遊式庭園として、地元住民だけでなく観光客にも愛されています。

本記事では、有栖川宮記念公園の歴史的背景から四季折々の見どころ、園内施設、アクセス方法まで、訪れる前に知っておきたい情報を網羅的にお届けします。

有栖川宮記念公園とは

有栖川宮記念公園(ありすがわのみやきねんこうえん)は、東京都港区南麻布五丁目に所在する都市公園(風致公園)です。かつての有栖川宮家の御用地を活用して造られた公園で、現在は港区が所管しています。

麻布台地の起伏に富んだ地形を巧みに活かした園内には、丘陵、渓流、池、滝などが配置され、本格的な日本庭園の美しさを堪能できます。都心とは思えないほど静かで緑豊かな環境は、散策やジョギング、読書など、様々な目的で訪れる人々の憩いの場となっています。

公園の基本情報

  • 所在地: 東京都港区南麻布五丁目7番29号
  • 面積: 67,131.11平方メートル
  • 開園時間: 常時開放(一部施設を除く)
  • 入園料: 無料
  • 公園種別: 都市公園(風致公園)
  • 所管: 港区

有栖川宮記念公園の歴史

有栖川宮記念公園の歴史は、江戸時代にまで遡ります。この土地が辿ってきた変遷を知ることで、公園の持つ文化的価値がより深く理解できるでしょう。

江戸時代:武家屋敷の時代

江戸時代、この地は大名屋敷として利用されていました。当初は笠間藩の下屋敷、その後赤穂藩浅野家の下屋敷を経て、最終的には盛岡南部藩(南部美濃守)の下屋敷となりました。広大な敷地は武家屋敷としての風格を備え、庭園も整備されていたと考えられています。

明治時代:有栖川宮家の御用地へ

明治29年(1896年)、この土地は有栖川宮威仁(ありすがわのみやたけひと)親王の栽仁(たねひと)王新邸造成のための御用地となりました。有栖川宮家は、江戸時代初期の寛永年間に創設された宮家で、代々皇族として重要な役割を果たしてきました。

有栖川宮威仁親王は、明治・大正期の皇族として知られ、陸軍軍人としても活躍された人物です。この御用地では、宮家にふさわしい格式高い庭園が維持・整備されました。

大正時代:高松宮家への継承

大正2年(1913年)、有栖川宮家が断絶すると、この御用地は高松宮家に引き継がれました。高松宮は、大正天皇の第三皇子である光宮宣仁親王が継承された宮家で、当初は「有栖川宮」という称号を使用していましたが、後に「高松宮」と改称されました。

高松宮殿下は児童福祉に深い関心を持たれ、社会事業にも積極的に取り組まれた方として知られています。

昭和時代:公園としての開園

昭和9年(1934年)1月15日、故有栖川宮威仁親王の20年のご命日にあたるこの日、高松宮家からこの土地が当時の東京市に賜与(しよ)されました。これを受けて、同年11月に「有栖川宮記念公園」として一般に開放され、多くの市民が訪れる公園となりました。

昭和48年(1973年)には、園内に都立中央図書館が開館し、公園と図書館が一体となった文化的空間として発展していきます。

現代:都会のオアシスとして

現在、有栖川宮記念公園は港区が所管する都市公園として、地域住民の憩いの場、観光スポット、文化施設として多面的な役割を果たしています。歴史的価値と自然環境の保全に配慮しながら、現代のニーズに応える公園運営が行われています。

園内の見どころと施設紹介

有栖川宮記念公園には、自然美を楽しめるスポットから実用的な施設まで、様々な魅力が詰まっています。

日本庭園と景観美

公園の最大の魅力は、麻布台地の起伏を活かした本格的な林泉回遊式庭園です。江戸時代の武家屋敷、明治・大正期の御用地として培われた造園技術が現代に受け継がれています。

渓流と池

園内を流れる渓流は、自然の地形を活かして造られており、せせらぎの音が心を癒してくれます。石造りの橋が架けられた池には鯉が泳ぎ、野鳥が水辺に集まる姿も観察できます。カルガモやサギなど、都心では珍しい野鳥に出会えることもあります。

滝と噴水

園内には趣のある滝があり、水の流れが庭園に動きと音を加えています。また、噴水も設置されており、特に夏場には涼を感じられるスポットとして人気です。

丘陵地形

麻布台地特有の起伏を活かした地形は、散策に変化を与えてくれます。丘の上からは園内を見渡すことができ、異なる角度から庭園美を楽しめます。

四季折々の植物

有栖川宮記念公園は、一年を通じて様々な植物の表情を楽しめる公園です。

春の見どころ

早春には梅が咲き始め、春の訪れを告げます。3月下旬から4月上旬にかけては桜が満開となり、花見スポットとして多くの人で賑わいます。また、港区の木に指定されているハナミズキも、春にかわいらしい花を咲かせます。

初夏の彩り

5月から6月にかけては、ハナショウブが美しい紫色の花を咲かせます。梅雨時期には、港区の花であるアジサイが園内を彩り、雨の日でも楽しめる景観を作り出します。

夏の緑

夏は深い緑に包まれ、木陰が涼しい憩いの場を提供してくれます。渓流のせせらぎと相まって、都心にいることを忘れさせてくれる空間となります。

秋の紅葉

10月下旬から11月にかけては、モミジやイチョウなどが色づき、紅葉の名所として知られています。赤や黄色に染まった木々が池に映る様子は、まさに絵画のような美しさです。

冬の趣

冬には雪景色が庭園に静謐な美しさをもたらします。常緑樹の緑と雪のコントラストが、日本庭園ならではの風情を醸し出します。

有栖川宮熾仁親王銅像

園内には、有栖川宮熾仁(たるひと)親王の騎馬像が設置されています。熾仁親王は幕末から明治初期に活躍された皇族で、戊辰戦争では東征大総督として重要な役割を果たされました。この銅像は公園のシンボル的存在となっています。

児童向け遊具エリア

公園内には子供たちが遊べる遊具エリアも整備されています。滑り台、ブランコ、砂場などがあり、家族連れにも人気のスポットです。自然豊かな環境の中で、子供たちがのびのびと遊べる空間となっています。

ベンチと休憩スペース

園内各所にベンチが設置されており、散策の途中で休憩したり、読書を楽しんだりできます。木陰のベンチは特に人気で、静かに過ごしたい方におすすめです。

都立中央図書館

昭和48年(1973年)に開館した都立中央図書館は、公園に隣接する形で設置されています。蔵書数約200万冊を誇る大規模図書館で、調査研究に特化した専門図書館として機能しています。

公園散策と図書館利用を組み合わせることで、充実した一日を過ごすことができます。図書館内にはベビーベッドも完備されており、小さなお子様連れでも安心して利用できます。

トイレ・設備

園内には複数のトイレが設置されており、ベビーベッドも完備されているため、乳幼児連れの家族も安心して訪れることができます。バリアフリー対応のトイレもあり、車椅子利用者にも配慮された設計となっています。

有栖川宮記念公園へのアクセス

有栖川宮記念公園は、東京メトロおよび都営地下鉄の複数の駅からアクセス可能です。

電車でのアクセス

東京メトロ日比谷線

  • 広尾駅下車 天現寺橋方面出口(1番出口)より徒歩約3分

東京メトロ日比谷線

  • 六本木駅下車 徒歩約10分

都営地下鉄大江戸線

  • 麻布十番駅下車 徒歩約12分

最もアクセスが便利なのは広尾駅で、駅から公園まで平坦な道のりで到着できます。

バスでのアクセス

都営バス、ちぃばす(港区コミュニティバス)も利用可能です。「愛育病院前」「日赤医療センター下」などのバス停が最寄りとなります。

車でのアクセスと駐車場

公園専用の駐車場はありませんので、公共交通機関の利用をおすすめします。車で訪れる場合は、近隣のコインパーキングを利用する必要があります。ただし、麻布エリアは駐車料金が高めに設定されていることが多いため、注意が必要です。

周辺の主要スポットからの距離

  • 六本木ヒルズから徒歩約15分
  • 東京ミッドタウンから徒歩約20分
  • 麻布十番商店街から徒歩約10分

周辺の観光スポット

有栖川宮記念公園を訪れた際には、周辺の魅力的なスポットも合わせて巡ることで、より充実した時間を過ごせます。

麻布十番商店街

徒歩圏内にある麻布十番商店街は、下町情緒と国際色が融合したユニークな商店街です。老舗の和菓子店から各国料理のレストランまで、多彩な店舗が軒を連ねています。

六本木ヒルズ・東京ミッドタウン

六本木エリアの大型複合施設も徒歩圏内です。ショッピング、グルメ、アート鑑賞など、様々な楽しみ方ができます。

国立新美術館

六本木にある国立新美術館は、日本最大級の展示スペースを持つ美術館です。公園散策と合わせて芸術鑑賞を楽しむのもおすすめです。

氷川神社(麻布氷川神社)

麻布の鎮守として古くから信仰を集める神社で、緑豊かな境内が特徴です。

有栖川宮記念公園の楽しみ方

訪れる目的や季節によって、様々な楽しみ方ができるのが有栖川宮記念公園の魅力です。

散策・ジョギング

起伏に富んだ園内は、散策コースとして最適です。早朝には地元のジョギング愛好家も多く訪れます。約1周20分程度で園内を巡ることができます。

写真撮影

四季折々の美しい景観は、写真撮影のスポットとしても人気です。特に桜の季節や紅葉の時期には、多くのカメラ愛好家が訪れます。池に映る木々や石橋の風景は、インスタグラムなどSNSでも人気のフォトスポットです。

ピクニック・読書

ベンチや芝生エリアで、ピクニックや読書を楽しむこともできます。都立中央図書館で本を借りて、公園で読書するのもおすすめの過ごし方です。

子供との遊び

遊具エリアでは子供たちが安全に遊べます。自然観察も楽しめるため、親子で野鳥や植物を観察するのも良い体験になります。

デートスポットとして

静かで美しい日本庭園は、デートスポットとしても人気です。特に紅葉の季節や桜の季節には、ロマンチックな雰囲気が漂います。

訪問時の注意事項とマナー

公園を快適に利用するために、以下のマナーを守りましょう。

禁止事項

  • 火気の使用(バーベキュー、花火など)
  • ペットの放し飼い(リードの使用が必要)
  • 植物の採取や損傷
  • 大音量での音楽再生
  • 自転車の乗り入れ(一部エリア)
  • ゴミのポイ捨て

推奨マナー

  • ゴミは持ち帰りましょう
  • 他の利用者への配慮を忘れずに
  • 野鳥や動物へのエサやりは控えましょう
  • 写真撮影時は他の人の迷惑にならないように
  • 静かな環境を保ちましょう

イベント・催し物情報

有栖川宮記念公園では、季節に応じて様々なイベントが開催されることがあります。港区や指定管理者が主催する自然観察会、歴史ガイドツアーなどが実施される場合があります。

最新のイベント情報は、港区の公式ウェブサイトや公園の掲示板で確認できます。

周辺のグルメ情報

公園周辺には、様々な飲食店が点在しています。

カフェ

広尾駅周辺には、おしゃれなカフェが多数あります。公園散策の前後に立ち寄るのに最適です。

レストラン

麻布エリアは国際色豊かな飲食店が集まるエリアです。フレンチ、イタリアン、和食、中華など、多彩なジャンルのレストランから選べます。

テイクアウト

広尾駅周辺のベーカリーやデリでテイクアウトして、公園でピクニックを楽しむのもおすすめです。

近隣の宿泊施設

遠方から訪れる場合、周辺には高級ホテルからビジネスホテルまで、様々な宿泊施設があります。六本木、広尾、麻布十番エリアには、国際的なホテルチェーンや日本の高級ホテルが点在しています。

まとめ:有栖川宮記念公園の魅力

有栖川宮記念公園は、江戸時代から続く歴史と、都心とは思えない豊かな自然が融合した、東京都港区を代表する公園です。

麻布台地の地形を活かした林泉回遊式庭園は、四季折々の美しさを見せ、訪れる人々に癒しと安らぎを提供しています。広尾駅から徒歩3分という抜群のアクセスの良さも魅力の一つです。

散策、ジョギング、ピクニック、写真撮影、子供との遊び、デートなど、様々な目的で楽しめる有栖川宮記念公園。都立中央図書館も併設されており、文化的な一日を過ごすこともできます。

東京観光の際には、六本木や麻布十番と合わせて、ぜひ有栖川宮記念公園を訪れてみてください。都会の喧騒を忘れ、歴史と自然に包まれた特別な時間を過ごせることでしょう。

春の桜、初夏のハナショウブとアジサイ、秋の紅葉、冬の雪景色と、季節ごとに異なる表情を見せる有栖川宮記念公園は、何度訪れても新しい発見がある、魅力あふれる都会のオアシスです。

地図

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近隣の紅葉