鐘山の滝(山梨県)

鐘山の滝(山梨県)
住所 〒401-0511 山梨県南都留郡忍野村忍草 鐘山の滝
例年の見頃 10月下旬〜11月上旬

鐘山の滝(山梨県)完全ガイド|アクセス・見どころ・四季の楽しみ方

山梨県南都留郡忍野村に位置する鐘山の滝は、富士山麓の豊かな自然に囲まれた隠れた名瀑です。山中湖や忍野八海からの流れをもととする桂川に懸かるこの滝は、落差約10メートル、二条に分かれて流れ落ちる優美な姿が特徴です。富士山の噴火によって流れ出た溶岩が作り出した独特の景観と、四季折々の自然美が訪れる人々を魅了し続けています。

鐘山の滝の基本情報

概要と特徴

鐘山の滝は桂川の上流部に位置する唯一の滝で、落差約10メートル、幅約15メートルの規模を誇ります。最大の特徴は、水流が二条に分かれて流れ落ちる美しい姿です。忍野八海と新名庄川の清冽な水が合流し、富士山の伏流水も含まれた豊かな水量が、年間を通じて迫力ある景観を作り出しています。

滝壺は非常に深く、かつては「鐘ガ淵」と呼ばれていました。夏でも清冽な空気が満ち、マイナスイオンが立ち込める癒しのスポットとして知られています。周囲の岩は富士山の噴火で流れ出た溶岩でできており、黒々とした岩肌と白い水しぶきのコントラストが印象的です。

所在地・営業時間

所在地:山梨県南都留郡忍野村

営業時間:24時間見学可能(自然スポットのため特に制限なし)

料金:無料

駐車場:あり(無料)

滝は自然のスポットであり、特に入場制限や時間制限はありません。ただし、安全のため明るい時間帯の訪問をおすすめします。

アクセス方法

車でのアクセス

  • 東富士五湖道路「山中湖IC」から約10分
  • 中央自動車道「河口湖IC」から約20分
  • 国道138号線沿い、ふじさんミュージアム近く

公共交通機関でのアクセス

  • 富士急行線「富士山駅」からバスで約15分
  • 「忍野八海」バス停下車、徒歩約10分

駐車場は鐘山通り沿いに設置されており、数台分のスペースがあります。観光シーズンや週末は混雑することがあるため、早めの時間帯の訪問がおすすめです。

鐘山の滝の見どころ

二条の美しい滝

鐘山の滝最大の魅力は、二条に分かれて流れ落ちる優雅な姿です。左右に分かれた水流がそれぞれ異なる表情を見せ、岩肌を滑るように流れ落ちる様子は時間を忘れて見入ってしまうほどの美しさです。

水量が豊富な時期には、水しぶきが周囲に飛び散り、太陽の光を受けてキラキラと輝く様子が見られます。特に午前中の光が差し込む時間帯は、木々の間から差す光が滝を照らし、幻想的な景観を作り出します。

富士山の溶岩が作る独特の景観

滝の周囲を取り囲む黒々とした岩は、富士山の噴火によって流れ出た溶岩が固まったものです。この溶岩の岩肌は独特の質感を持ち、白い水しぶきとのコントラストが印象的な景観を作り出しています。

溶岩の岩場は複雑な形状をしており、水流がその間を縫うように流れ落ちる様子は自然の造形美を感じさせます。岩を伝って滝の近くまで進むことができ、間近で見る溶岩の質感は富士山の歴史を物語っています。

深い滝壺と清冽な水

鐘山の滝の滝壺は非常に深く、濃紺の水面が印象的です。山中湖や忍野八海からの清らかな水が流れ込み、富士山の伏流水も含まれているため、透明度が高く冷たい水が特徴です。

夏でも滝壺周辺は涼しく、マイナスイオンが満ちた空気が心地よい空間を作り出しています。滝壺の深さゆえに水の色が濃く見え、新緑の木々や紅葉との色のコントラストが美しい写真撮影スポットとなっています。

観瀑スポット

鐘山の滝を楽しむ観瀑スポットは主に2箇所あります。

東屋からの眺望

駐車場から鐘山通りを渡った反対側に公園と東屋があり、ここから滝を見下ろすことができます。全体を俯瞰できる位置にあり、二条の滝の全景を把握するのに最適です。

滝壺近くの観瀑ポイント

東屋から沢まで遊歩道が続いており、岩を伝って進めば滝を間近に見ることができます。水しぶきを感じながら見る滝は迫力満点で、溶岩の岩肌の質感や水流の力強さを直接体感できます。ただし、岩場は滑りやすいため、足元には十分注意が必要です。

四季折々の鐘山の滝

春の鐘山の滝

春の鐘山の滝は、ミツバツツジのピンク色が滝の周囲を彩ります。4月から5月にかけて、鮮やかなピンクの花が咲き誇り、白い水しぶきと黒い溶岩、そしてピンクの花という三色のコントラストが美しい景観を作り出します。

フジザクラも咲き、春の訪れを感じさせる華やかな雰囲気に包まれます。雪解け水で水量が増える時期でもあり、迫力ある滝の姿を楽しめます。

夏の鐘山の滝

夏の鐘山の滝は、青々とした新緑が周囲を覆い、涼を求める人々が訪れる癒しのスポットとなります。濃紺の滝壺と新緑の木々のコントラストが美しく、木々の間から差し込む光が滝を照らす様子は幻想的です。

滝壺周辺は気温が低く、マイナスイオンが満ちているため、暑い夏でも涼しさを感じられます。清冽な空気と水音が心地よく、自然のクーラーのような効果を体感できます。

秋の鐘山の滝

秋の鐘山の滝は、イロハモミジなどの紅葉が滝の美しさを一層引き立てます。10月下旬から11月上旬にかけて、赤や黄色に色づいた木々が滝を取り囲み、白い水しぶきと黒い溶岩、そして紅葉の鮮やかな色彩が織りなす景観は圧巻です。

紅葉の時期は訪れる人も多く、人気の撮影スポットとなります。落ち葉が水面に浮かぶ様子も風情があり、秋ならではの情景を楽しめます。

冬の鐘山の滝

冬の鐘山の滝は、静寂に包まれた厳かな雰囲気が特徴です。周囲の木々が葉を落とし、滝の全景がよりはっきりと見えるようになります。寒い日には滝壺周辺に霧が立ち込め、幻想的な景観を作り出すこともあります。

積雪がある日は、白い雪と黒い溶岩、そして水流のコントラストが美しく、冬ならではの景色を楽しめます。ただし、岩場が凍結して滑りやすくなるため、訪問時は十分な注意が必要です。

鐘山の滝の伝説

鐘山の滝には、武田信玄にまつわる興味深い伝説が残されています。

戦国時代、武田信玄が烽火(のろし)をあげる際、時を惜しんで早鐘を打たせたところ、そのつり鐘が桂川の大滝へと深く沈んでいったという言い伝えです。この伝説から、滝が「鐘の音を響かせる」という意味を持ち、「鐘山の滝」という名前が付けられたとされています。

かつては「鐘ガ淵」と呼ばれていたこの場所は、非常に深い淵であり、鐘が沈むほどの深さがあったことを物語っています。この伝説は地域の歴史と文化を今に伝える貴重な物語として、訪れる人々に語り継がれています。

撮影スポットとしての鐘山の滝

おすすめの撮影時間帯

鐘山の滝の撮影には、午前中の光が差し込む時間帯が特におすすめです。木々の間から差す光が滝を照らし、水しぶきが輝く様子を捉えることができます。

紅葉シーズンは、朝の柔らかい光が紅葉を美しく照らし、色鮮やかな写真が撮影できます。また、曇りの日は光が均一に広がり、滝の質感や水の流れを繊細に表現できます。

撮影ポイント

東屋からの俯瞰撮影

滝全体を画角に収めることができ、二条の流れと周囲の自然を一緒に撮影できます。四季の変化を背景に入れた構図がおすすめです。

滝壺近くからのアップ撮影

水流の迫力や溶岩の質感、水しぶきの細部を捉えることができます。スローシャッターで水の流れを滑らかに表現する撮影も人気です。

季節の彩りを取り入れた構図

春のミツバツツジ、夏の新緑、秋の紅葉を前景や背景に取り入れることで、季節感あふれる写真が撮影できます。

周辺観光スポット

忍野八海

鐘山の滝から車で約5分の距離にある忍野八海は、富士山の伏流水が湧き出る8つの湧水池です。国の天然記念物に指定されており、透明度の高い水と富士山の景観が楽しめます。鐘山の滝と合わせて訪れることで、富士山の水の恵みをより深く感じられます。

山中湖

富士五湖の一つである山中湖は、鐘山の滝から車で約15分の距離にあります。富士山を望む絶景スポットとして知られ、四季折々のアクティビティが楽しめます。桂川の水源の一つでもあり、鐘山の滝との関連性を感じながら観光できます。

ふじさんミュージアム

鐘山の滝のすぐ近くにあるふじさんミュージアムでは、富士山の自然や歴史、文化について学ぶことができます。富士山の噴火や溶岩流についての展示もあり、鐘山の滝の成り立ちをより深く理解できます。

富士吉田市街

富士吉田市街では、富士山信仰の歴史を感じられる北口本宮冨士浅間神社や、吉田のうどんなどのご当地グルメを楽しめます。鐘山の滝からは車で約10分とアクセスも良好です。

訪問時の注意点とマナー

安全面での注意

  • 滝壺近くの岩場は滑りやすいため、滑りにくい靴を着用してください
  • 増水時は水量が増し、岩場が水没することがあるため、近づきすぎないよう注意が必要です
  • 冬季は凍結の危険があるため、特に足元に注意してください
  • 小さなお子様連れの場合は、必ず手をつないで目を離さないようにしましょう

環境保護とマナー

  • ゴミは必ず持ち帰り、自然環境を守りましょう
  • 植物の採取や岩への落書きは禁止されています
  • 滝壺への投石など、自然を傷つける行為は避けてください
  • 大声を出すなど、他の訪問者の迷惑になる行為は控えましょう
  • 駐車場は限られているため、譲り合って利用してください

服装と持ち物

  • 滑りにくい靴(スニーカーやトレッキングシューズ)
  • 夏でも滝壺周辺は涼しいため、羽織るものがあると便利です
  • 虫除けスプレー(特に夏季)
  • カメラや双眼鏡(自然観察や撮影に)
  • 飲み物(自動販売機が近くにない場合があります)

お問合せ先

忍野村観光協会

  • 電話:0555-84-4221
  • 住所:山梨県南都留郡忍野村忍草1514
  • 営業時間:8:30~17:00

富士吉田市観光案内所

  • 電話:0555-21-1000
  • 住所:山梨県富士吉田市上吉田2-5-1(富士山駅内)

観光情報や道路状況、周辺施設については、上記の観光協会や観光案内所にお問い合わせください。

まとめ

鐘山の滝は、富士山の噴火がもたらした溶岩と、山中湖や忍野八海からの清冽な水が作り出した自然の芸術品です。二条に分かれて流れ落ちる優美な姿、深い滝壺の濃紺の水、そして四季折々の自然美が訪れる人々を魅了し続けています。

春のミツバツツジ、夏の新緑、秋の紅葉、冬の静寂と、季節ごとに異なる表情を見せる鐘山の滝は、何度訪れても新しい発見がある魅力的なスポットです。富士山麓の自然を感じながら、マイナスイオンに包まれる癒しの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

忍野八海や山中湖などの周辺観光スポットと合わせて訪れることで、富士山の恵みである水の循環と自然の豊かさをより深く感じられることでしょう。アクセスも良好で、気軽に訪れることができる鐘山の滝は、山梨県を訪れた際にはぜひ立ち寄りたい隠れた名所です。

地図

Google マップで開く

Google マップで開く

近隣の紅葉