甲州街道いちょう並木(東京都八王子市)完全ガイド|見頃・アクセス・周辺スポット情報2025
東京都八王子市を走る甲州街道のいちょう並木は、秋になると約4キロメートルにわたって黄金色に輝く圧巻の景観を見せてくれる東京屈指の紅葉名所です。約770本のイチョウが作り出す黄金のトンネルは、多くの観光客や写真愛好家を魅了し続けています。
本記事では、甲州街道いちょう並木の歴史、見頃時期、アクセス方法、周辺の観光スポット、温泉施設まで、訪れる前に知っておきたい情報を網羅的にご紹介します。
甲州街道いちょう並木とは
歴史的背景と成り立ち
甲州街道いちょう並木は、1927年(昭和2年)から1929年(昭和4年)にかけて植樹された歴史ある並木道です。大正天皇の御陵である「多摩御陵」の造営を記念して、宮内省(当時)によって記念樹として植えられました。
当時の道路改修工事に伴い、高尾駅北口前から追分町交差点までの約4.2キロメートルの区間に、約770本(正確には763本とする資料もあります)のイチョウが植樹されました。植樹から90年以上が経過した現在、樹齢80年を超える立派なイチョウの木々が、歴史の重みと共に美しい景観を作り出しています。
天然記念物指定と日本三大並木
この甲州街道いちょう並木は、八王子市の天然記念物に指定されており、地域の貴重な自然遺産として大切に保護されています。また、「日本三大並木」の一つに数えられることもあり、その価値は全国的にも認められています。
昭和初期に植樹されたイチョウは、長年にわたる地域住民や行政の保護活動により、現在の壮大な景観を維持しています。甲州街道の両側に整然と並ぶイチョウは、春の新緑、夏の深緑、そして秋の黄金色と、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。
紅葉の見頃時期と楽しみ方
例年の見頃時期
甲州街道いちょう並木の紅葉(黄葉)の見頃は、例年11月中旬から12月中旬にかけてです。気候条件により多少前後しますが、最も美しい黄金色に染まるのは11月下旬頃が多いとされています。
色づき始めは11月上旬頃からで、徐々に黄色みを増していきます。見頃のピーク時には、甲州街道全体が黄金色のトンネルとなり、晴れた日には青空とのコントラストが息をのむほど美しい光景を作り出します。
時間帯別の楽しみ方
朝の時間帯(7:00〜9:00)
朝日が差し込むイチョウ並木は、柔らかな光に包まれ幻想的な雰囲気を醸し出します。人通りも比較的少ないため、ゆっくりと散策や撮影を楽しめます。
日中(10:00〜15:00)
太陽が高い位置にある日中は、黄金色のイチョウが最も鮮やかに輝きます。青空とのコントラストが美しく、写真撮影に最適な時間帯です。ただし、週末や見頃のピーク時は人出が多くなります。
夕方(16:00〜日没)
夕日に照らされたイチョウは、オレンジがかった温かみのある色合いに変化します。日没前の「マジックアワー」は特に美しく、ロマンチックな雰囲気を楽しめます。
八王子いちょう祭り
毎年11月中旬頃には、「八王子いちょう祭り」が開催されます。このイベントでは、地元のグルメ屋台、パフォーマンス、物産展などが並び、多くの来場者で賑わいます。祭りの開催日程は年によって異なるため、事前に公式サイトで確認することをおすすめします。
イベント期間中は交通規制が実施される場合もあるため、公共交通機関の利用が便利です。
アクセス方法と駐車場情報
電車でのアクセス
JR中央線利用
- 高尾駅北口:いちょう並木の西端(起点)に位置
- 西八王子駅:追分町交差点側(東端)に近い
どちらの駅からもすぐに甲州街道いちょう並木にアクセスできます。高尾駅北口を出ると、目の前に広がるイチョウ並木の景観を楽しめます。
東京都心からのアクセスも良好で、新宿駅からJR中央線特快で約50分、西八王子駅まで約45分です。駅から徒歩圏内でアクセスできるため、電車でのアクセスが最も便利です。
車でのアクセス
中央自動車道利用
- 八王子ICから約15分
- 八王子西ICから約10分
甲州街道(国道20号線)沿いに並木が続いているため、ドライブしながら景観を楽しむことも可能です。ただし、見頃時期の週末は渋滞が発生しやすいため、時間に余裕を持った計画をおすすめします。
駐車場情報
いちょう並木専用の駐車場はありませんが、周辺にはいくつかのコインパーキングや商業施設の駐車場があります。
- 高尾駅周辺:駅北口・南口に複数のコインパーキング
- 西八王子駅周辺:駅前にコインパーキング
- 甲州街道沿い:所々にコインパーキング
見頃時期は駐車場が混雑するため、公共交通機関の利用を強くおすすめします。特に「八王子いちょう祭り」開催日は、周辺道路が交通規制される場合があるため注意が必要です。
撮影スポットとおすすめビューポイント
高尾駅北口前
高尾駅北口を出てすぐの場所は、いちょう並木の起点となる撮影スポットです。駅舎を背景にイチョウ並木を撮影できるため、「甲州街道いちょう並木」らしい写真が撮れます。朝の時間帯は逆光になりにくく、撮影に適しています。
追分町交差点付近
甲州街道いちょう並木の東端に位置する追分町交差点周辺は、長い並木道を見渡せる絶好のビューポイントです。道路の両側に立ち並ぶイチョウが作る黄金のトンネルを、遠近感を持って撮影できます。
甲州街道沿いの歩道
約4キロメートルの並木道全体が撮影スポットといえますが、特に歩道が広く取られている区間では、落ち葉の絨毯とイチョウの木々を一緒にフレームに収めることができます。黄金色の落ち葉が積もった歩道は、秋ならではの風情を感じさせてくれます。
撮影のポイント
- 青空の日を狙う:黄金色と青空のコントラストが最も美しい
- 逆光を利用:イチョウの葉が透けて輝く幻想的な写真が撮れる
- 落ち葉にも注目:地面に積もった黄色い絨毯も絶好の被写体
- 早朝や平日:人が少ない時間帯を選ぶと撮影しやすい
周辺の観光スポット
甲州街道いちょう並木を訪れた際には、周辺の観光スポットも合わせて楽しむことができます。
高尾山
距離:高尾駅から京王線で1駅(高尾山口駅)
日本有数の登山スポットである高尾山は、甲州街道いちょう並木から最も近い観光名所です。標高599メートルの山頂からは、天気が良ければ富士山を望むことができます。
高尾山も紅葉の名所として知られており、11月中旬から下旬にかけてが見頃です。ケーブルカーやリフトも整備されているため、登山初心者でも気軽に訪れることができます。薬王院や天狗伝説など、歴史や文化的な見どころも豊富です。
高尾山さる園・野草園
高尾山の麓にある「高尾山さる園・野草園」では、約70頭のニホンザルが飼育されています。さる園では、サルたちの愛らしい姿を間近で観察でき、家族連れに人気のスポットです。
野草園では、高尾山に自生する300種類以上の植物を観察できます。季節ごとに異なる草花が咲き、自然愛好家にとって魅力的な施設です。
高幡不動尊 金剛寺
距離:甲州街道いちょう並木から車で約20分
関東三大不動の一つに数えられる高幡不動尊は、真言宗智山派の別格本山です。重要文化財に指定されている不動堂や仁王門など、歴史的建造物が多く残されています。
境内には約200本のモミジがあり、11月中旬から下旬にかけて紅葉が見頃を迎えます。五重塔と紅葉のコラボレーションは特に美しく、写真撮影スポットとしても人気です。
新選組副長・土方歳三の菩提寺としても知られ、歴史ファンにも人気の観光地です。
陵南公園
距離:甲州街道いちょう並木から車で約15分
多摩御陵に隣接する陵南公園は、広大な敷地を持つ都立公園です。園内には芝生広場、遊具、散策路などが整備され、家族でのんびり過ごすのに最適です。
秋には園内の木々が紅葉し、静かな環境の中で紅葉狩りを楽しめます。甲州街道いちょう並木とは異なる、落ち着いた雰囲気の紅葉スポットです。
国営昭和記念公園
距離:甲州街道いちょう並木から車で約40分
東京都立川市と昭島市にまたがる国営昭和記念公園は、東京ドーム約40個分の広大な敷地を持つ国営公園です。園内には約200本のイチョウが植えられており、特に「かたらいのイチョウ並木」と「カナール」のイチョウ並木が有名です。
11月上旬から下旬にかけて黄金色に染まるイチョウ並木は、甲州街道とはまた違った趣があります。園内には他にも日本庭園、プール、バーベキューガーデンなど多彩な施設があり、一日中楽しめます。
周辺の温泉・立ち寄り施設
紅葉狩りの後は、周辺の温泉施設でゆっくりと疲れを癒すのもおすすめです。
多摩境天然温泉 森乃彩(もりのいろどり)
距離:甲州街道いちょう並木から車で約25分
多摩境天然温泉「森乃彩」は、地下1,500メートルから湧き出る天然温泉を楽しめる日帰り温泉施設です。露天風呂、内湯、サウナなど多彩な浴槽があり、紅葉狩りで歩き疲れた体をリフレッシュできます。
施設内にはお食事処やリラクゼーション施設も併設されており、のんびりと過ごすことができます。泉質はナトリウム-塩化物強塩温泉で、体の芯から温まると評判です。
営業時間:9:00〜24:00(最終入館23:00)
料金:平日大人900円、土日祝1,100円(時期により変動あり)
高尾山温泉 極楽湯
距離:高尾駅から徒歩約3分
高尾山口駅前にある「京王高尾山温泉 極楽湯」は、高尾山登山や甲州街道いちょう並木散策の後に立ち寄りやすい温泉施設です。
露天風呂からは四季折々の自然を眺めることができ、特に紅葉シーズンは格別です。内湯、炭酸泉、サウナなども完備されています。
営業時間:8:00〜23:00(最終入館22:00)
料金:大人1,000円(時期により変動あり)
磯沼ミルクファーム
距離:甲州街道いちょう並木から車で約20分
温泉ではありませんが、八王子市にある「磯沼ミルクファーム」は、搾りたての牛乳やヨーグルト、アイスクリームを味わえる観光牧場です。
牧場見学や乳搾り体験(要予約)もでき、特に家族連れに人気があります。併設のカフェでは、新鮮な牛乳を使ったスイーツやランチを楽しめます。
紅葉狩りの合間に立ち寄って、のどかな牧場の雰囲気を楽しむのもおすすめです。
近隣の紅葉スポット比較
甲州街道いちょう並木周辺には、他にも魅力的な紅葉スポットがあります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
甲州街道いちょう並木
- 見頃:11月中旬〜12月中旬
- 特徴:約4kmに渡る黄金色のトンネル、イチョウ専門
- アクセス:駅から徒歩すぐ
- 混雑度:中〜高(祭り期間は特に混雑)
高尾山の紅葉
- 見頃:11月中旬〜下旬
- 特徴:モミジ、カエデなど多彩な紅葉、山全体が色づく
- アクセス:高尾山口駅からケーブルカー利用
- 混雑度:高(特に週末)
陵南公園の紅葉
- 見頃:11月中旬〜下旬
- 特徴:静かな環境、広い芝生広場
- アクセス:車が便利
- 混雑度:低〜中
国営昭和記念公園の紅葉
- 見頃:11月上旬〜下旬
- 特徴:イチョウ並木と日本庭園の紅葉、広大な敷地
- アクセス:立川駅から徒歩またはバス
- 混雑度:中〜高
散策のモデルコース
甲州街道いちょう並木を効率的に楽しむためのモデルコースをご紹介します。
半日コース(所要時間:約3〜4時間)
9:00 高尾駅北口到着
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9:10 いちょう並木散策開始(高尾駅→追分町方面へ)
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10:30 追分町交差点到着、折り返し
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11:30 高尾駅周辺でランチ
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12:30 高尾山温泉 極楽湯で入浴
一日満喫コース(所要時間:約7〜8時間)
9:00 高尾駅北口到着
↓
9:10 いちょう並木散策(往復)
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11:00 高尾山口駅へ移動
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11:30 高尾山登山(ケーブルカー利用)
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14:00 高尾山下山
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14:30 高尾山さる園・野草園見学
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15:30 高尾山温泉 極楽湯で入浴
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17:00 帰路へ
ドライブコース(所要時間:約6〜7時間)
10:00 甲州街道いちょう並木をドライブ
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10:30 陵南公園で散策
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12:00 磯沼ミルクファームでランチ
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14:00 高幡不動尊 金剛寺参拝
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15:30 多摩境天然温泉 森乃彩で入浴
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17:30 帰路へ
訪問時の注意点とマナー
交通安全
甲州街道は交通量の多い幹線道路です。写真撮影や散策の際は、以下の点に注意してください。
- 車道への飛び出し厳禁
- 歩道から撮影する際も周囲に注意
- 横断する際は必ず横断歩道を利用
- 子供連れの場合は特に注意が必要
環境保護
- イチョウの枝を折ったり、木を傷つけたりしない
- ゴミは必ず持ち帰る
- 落ち葉を持ち帰る場合は常識的な範囲で
- 指定された場所以外での喫煙は控える
撮影マナー
- 他の観光客の迷惑にならないよう配慮
- 長時間の場所取りは避ける
- ドローン撮影は許可が必要な場合があるため事前確認
- 商業利用の撮影は事前に許可を取る
混雑対策
- 見頃のピーク時(11月下旬の週末)は特に混雑
- 早朝や平日の訪問がおすすめ
- 「八王子いちょう祭り」開催日は交通規制に注意
- 公共交通機関の利用を推奨
季節ごとの魅力
甲州街道いちょう並木は、秋の黄葉だけでなく、四季折々の表情を楽しめます。
春(3月〜5月)
新緑の季節には、若々しい緑色の葉が芽吹き、生命力あふれる景観を見せてくれます。爽やかな緑のトンネルは、春の散歩に最適です。
夏(6月〜8月)
深緑に染まったイチョウは、強い日差しを遮り、涼しげな木陰を作ってくれます。緑のトンネルの下を歩くと、都会の喧騒を忘れてリフレッシュできます。
秋(9月〜11月)
最も人気の季節。11月中旬から下旬にかけて黄金色に染まるイチョウは、まさに圧巻の美しさです。黄色い絨毯のような落ち葉も見どころです。
冬(12月〜2月)
葉を落とした後のイチョウ並木は、凛とした冬の風情を感じさせます。青空に映える枝ぶりの美しさや、雪が積もった日の幻想的な景色も魅力的です。
地域の取り組みと保護活動
甲州街道いちょう並木は、八王子市と地域住民の協力により、大切に保護されています。
定期的な剪定作業、病害虫の駆除、樹木の健康診断などが実施され、樹齢80年を超えるイチョウの健康が維持されています。また、「八王子いちょう祭り」の収益の一部は、並木の保護活動に活用されています。
地域のボランティア団体も清掃活動や環境保護活動を行っており、美しい景観を次世代に引き継ぐための努力が続けられています。
訪問者も、マナーを守り環境に配慮することで、この貴重な自然遺産の保護に貢献できます。
まとめ
東京都八王子市の甲州街道いちょう並木は、約4キロメートルに渡って続く黄金色のトンネルが圧巻の紅葉名所です。大正天皇陵造営を記念して昭和初期に植樹された約770本のイチョウは、90年以上の歳月を経て、今も多くの人々を魅了し続けています。
見頃は11月中旬から12月中旬で、特に11月下旬が最も美しい黄金色に染まります。JR中央線の高尾駅や西八王子駅から徒歩すぐとアクセスも良好で、東京都心から日帰りで訪れることができます。
周辺には高尾山、高幡不動尊、陵南公園など魅力的な観光スポットも多く、温泉施設も充実しているため、一日かけてゆっくりと楽しむことができます。
八王子市の天然記念物であり、日本三大並木の一つにも数えられる甲州街道いちょう並木。歴史と自然が織りなす黄金色の絶景を、ぜひ一度ご自身の目で確かめてみてください。訪問の際は、マナーを守り、この貴重な自然遺産を大切にする心を持って楽しんでいただければ幸いです。