古今伝授の里フィールドミュージアム

古今伝授の里フィールドミュージアム
住所 〒501-4608 岐阜県郡上市大和町牧912−1
公式 URL https://www.kokindenju.com/
例年の見頃 10月下旬〜11月中旬

古今伝授の里フィールドミュージアム完全ガイド|岐阜県郡上市の和歌文化を体験する野外博物館

古今伝授の里フィールドミュージアムとは

古今伝授の里フィールドミュージアムは、岐阜県郡上市大和町に位置する、和歌文化をテーマとした日本でも類を見ない野外博物館です。1993年(平成5年)7月に開設されたこの施設は、東西約2kmにわたる広大な敷地を持ち、光と水と空間を贅沢に使ってデザインされた現代建築と、中世から続く歴史的遺産が見事に調和しています。

この地が和歌文化の聖地として選ばれた理由は、鎌倉時代から約340年にわたり郡上を治めた領主一族・東氏の9代目当主、東常縁(とうのつねより)にあります。東常縁は「古今伝授の祖」として知られ、古今和歌集の解釈や秘伝を師から弟子へと口伝で伝える「古今伝授」という独特の継承方法を確立した人物です。

施設の開設には国文学者の島津忠夫氏が深く関与し、2012年(平成24年)10月6日には歌人で国文学者の佐佐木幸綱氏が名誉館長に就任。現在は第三セクターの郡上大和総合開発株式会社が指定管理者として運営を行っています。

施設概要と主要スポット

古今伝授の里フィールドミュージアムは、単一の建物ではなく、東西2kmにわたる広大なエリアに点在する複数の施設群で構成されています。それぞれの施設が和歌文化という共通テーマのもと、異なる魅力を提供しています。

和歌文学館

和歌文学館は、フィールドミュージアムの中核をなす施設です。立体回廊型の斬新な建築デザインが特徴で、光と空間を効果的に活用した展示空間は、訪れる人々に和歌の世界への新たな視点を提供します。

館内では、古今和歌集をはじめとする和歌文学の歴史や、東常縁による古今伝授の詳細について、映像や資料を通じて学ぶことができます。現代感覚と古典の世界が織りなす展示手法は、和歌に馴染みのない方でも楽しめる工夫が随所に施されています。

開館時間は10:00~16:00(施設により異なる場合があります)で、定休日は火曜日(火曜日が祝日の場合は翌平日)および12月29日~1月3日となっています。

国名勝 東氏館跡庭園

東氏館跡庭園は、国の名勝に指定されている歴史的価値の高い庭園です。中世の武家屋敷の面影を残すこの庭園は、池泉回遊式庭園として設計され、四季折々の自然美を楽しむことができます。

特に秋の紅葉シーズンには、池の水面に映り込む紅葉と竹林、青空のコントラストが息をのむ美しさを見せます。例年10月下旬からカツラやケヤキ、モミジなどが色づき始め、11月中旬にかけてが紅葉の見頃となります。春には桜が咲き誇り、訪れる人々を魅了します。

庭園の散策は無料で楽しめるエリアもあり、ゆっくりと時間をかけて中世の風情に浸ることができます。

東氏記念館

東氏記念館は、郡上を治めた東氏一族の歴史と文化を紹介する施設です。東常縁をはじめとする東氏の歴代当主に関する資料や、当時の生活様式を示す展示品が収蔵されています。

館内では、古今伝授がどのように行われたのか、その具体的な方法や内容について詳しく知ることができます。和歌文化が武家社会においてどのような役割を果たしていたのかを理解する上で、貴重な学びの場となっています。

短歌図書館 大和文庫

大和文庫は、和歌文学の研究書を専門的に収蔵する短歌図書館です。古典和歌から現代短歌まで、幅広い時代の文献が揃っており、研究者のみならず、短歌愛好家にとっても貴重な資料館となっています。

閲覧には事前の確認が必要な場合もありますが、和歌文学を深く学びたい方にとっては必見の施設です。専門的な蔵書の充実度は、全国的にも高く評価されています。

大和文化財収蔵・展示館

大和文化財収蔵・展示館では、郡上市大和町に伝わる貴重な文化財が展示されています。地域の歴史や文化を理解する上で重要な資料が多数収蔵され、企画展示なども定期的に開催されています。

篠脇山荘

篠脇山荘は、茶道や和の文化を体験できる施設です。周囲を篠脇連山の自然に囲まれた静謐な空間で、日本の伝統文化に触れることができます。

短歌の里交流館よぶこどり

短歌の里交流館よぶこどりは、短歌愛好家や訪問者の交流拠点となる施設です。短歌に関する各種イベントやワークショップが開催され、地域住民と観光客が短歌を通じて交流を深める場となっています。

レストラン ももちどり

レストラン ももちどりは、三面ガラス張りの開放的な空間で、地元の新鮮な食材を使った本格フレンチを楽しめるレストランです。季節ごとに変わるメニューは、郡上の豊かな自然の恵みを活かした創作料理が中心で、美しい庭園の景色を眺めながら食事ができます。

特に紅葉シーズンには、窓から見える紅葉を楽しみながらのランチやディナーが人気です。予約をしてから訪れることをおすすめします。

茶屋 いなおほせどり

茶屋 いなおほせどりは、気軽に立ち寄れる休憩スポットです。散策の合間に、お茶や軽食を楽しむことができます。地元の食材を使った甘味や軽食が提供され、ほっと一息つける空間となっています。

年間を通じたイベント情報

古今伝授の里フィールドミュージアムでは、年間を通じて様々なイベントが開催されています。

短歌道場in郡上

「短歌道場in郡上」は、当施設を代表するイベントの一つです。全国から短歌愛好家が集まり、著名な歌人による講評や指導を受けられる貴重な機会となっています。2026年には「短歌道場 in 郡上 2026 Season2 Final」として開催予定で、短歌文化の普及と継承に大きく貢献しています。

季節のイベント

春には桜まつり、初夏にはホタル観賞会、秋には紅葉ライトアップなど、四季折々のイベントが企画されています。特にホタルの名所としても知られており、6月から7月にかけては幻想的なホタルの光を楽しむことができます。

和歌・短歌関連ワークショップ

初心者向けの短歌教室や、和歌の歴史を学ぶ講座など、教育的なプログラムも充実しています。子どもから大人まで、幅広い年齢層が和歌文化に触れられる機会が用意されています。

イベントの詳細情報や予約については、公式サイトでの確認が必要です。

アクセス情報

古今伝授の里フィールドミュージアムへのアクセスは、以下の通りです。

所在地
〒501-4608 岐阜県郡上市大和町牧912-1

電話番号
0575-88-3244

車でのアクセス

  • 東海北陸自動車道「ぎふ大和IC」から約5分
  • 名古屋方面から約1時間30分
  • 高山方面から約1時間

公共交通機関でのアクセス

  • 長良川鉄道「徳永駅」から車で約7分
  • 長良川鉄道「郡上大和駅」から車で約10分
  • 駅からはタクシーの利用が便利です

駐車場
無料駐車場が完備されており、普通車約100台分のスペースがあります。大型バスでの来館も可能です。

営業時間・料金・休館日

営業時間

施設によって営業時間が異なります。

  • 和歌文学館:10:00~16:00
  • その他施設:9:00~17:00(施設ごとに確認が必要)
  • レストラン ももちどり:11:00~15:00(ランチ)、要予約

休館日

  • 定休日:火曜日(火曜日が祝日の場合は翌平日が休館)
  • 年末年始:12月29日~1月3日
  • その他、臨時休館日がある場合がありますので、訪問前に公式サイトでの確認をおすすめします

入館料

  • 園内の散策:無料
  • 和歌文学館・東氏記念館などの有料施設:大人300円~500円程度(施設により異なる)
  • 共通券や団体割引もあります
  • 詳細な料金については、公式サイトまたは電話での確認が必要です

周辺観光スポットとの組み合わせ

古今伝授の里フィールドミュージアムを訪れる際には、周辺の観光スポットと組み合わせることで、より充実した旅行を楽しめます。

郡上八幡

車で約20分の距離にある郡上八幡は、「水の町」として知られる城下町です。郡上八幡城、古い町並み、郡上おどりで有名な観光地で、古今伝授の里と合わせて訪れることで、郡上の歴史と文化を深く理解できます。

明建神社

フィールドミュージアムの周辺には明建神社をはじめとする中世の遺物が点在しており、歴史散策を楽しむことができます。

長良川

清流長良川での川遊びや鮎釣りも、この地域の魅力の一つです。夏季には川辺でのアクティビティを楽しむこともできます。

写真撮影とSNS映えスポット

古今伝授の里フィールドミュージアムは、写真撮影が許可されているエリアが多く、SNS映えするスポットが豊富です。

おすすめ撮影スポット

  1. 東氏館跡庭園の池と紅葉:秋の水面に映る紅葉は絶好の撮影ポイント
  2. 和歌文学館の立体回廊:現代建築と自然光が織りなす幾何学的な美しさ
  3. 竹林と青空のコントラスト:日本的な情緒あふれる風景
  4. レストラン ももちどりからの眺望:ガラス越しの庭園風景

写真撮影を希望する場合、一部施設では事前の確認や許可が必要な場合がありますので、スタッフに確認することをおすすめします。商業目的の撮影には別途許可が必要です。

子ども連れでの楽しみ方

古今伝授の里フィールドミュージアムは、子ども連れのファミリーにもおすすめのスポットです。

広大な芝生エリアでは、子どもたちが自由に走り回って遊ぶことができます。自然に囲まれた環境で、都会では味わえない開放感を体験できます。

夏季のホタル観賞は、子どもたちにとって貴重な自然体験となります。幻想的なホタルの光は、一生の思い出となるでしょう。

和歌や短歌の初心者向けワークショップでは、子どもでも楽しく日本の伝統文化に触れることができます。言葉遊びの要素もあり、国語教育の一環としても有意義です。

四季それぞれの魅力

春(3月~5月)

桜が咲き誇り、新緑が美しい季節です。穏やかな気候の中、庭園散策を楽しむのに最適な時期です。

夏(6月~8月)

初夏にはホタルが飛び交い、幻想的な夜の景色を楽しめます。緑豊かな自然の中で、涼を感じることができます。

秋(9月~11月)

紅葉の季節は、古今伝授の里フィールドミュージアムが最も美しく輝く時期です。10月下旬から11月中旬にかけて、カツラ、ケヤキ、モミジが鮮やかに色づき、庭園全体が錦秋の装いとなります。

冬(12月~2月)

雪景色の中の庭園は、静寂と侘び寂びの美を感じさせます。訪問者が少ない分、ゆっくりと施設を見学できる穴場の季節です。

資料・パンフレット・お問い合わせ

古今伝授の里フィールドミュージアムの詳細な資料やパンフレットは、公式サイトからダウンロードできるほか、施設窓口でも配布されています。

各種イベントの予約やお問い合わせは、以下の連絡先まで。

古今伝授の里フィールドミュージアム
電話:0575-88-3244
住所:〒501-4608 岐阜県郡上市大和町牧912-1

郡上市役所 教育委員会(関連問い合わせ)
〒501-4222 岐阜県郡上市八幡町島谷207番地1
TEL: 0575-67-1128

訪問時の注意点とマナー

古今伝授の里フィールドミュージアムを訪れる際には、以下の点に注意しましょう。

  1. 営業日の確認:火曜日は定休日のため、訪問前に営業日を確認してください
  2. 天候対策:野外施設のため、雨具や日傘の準備をおすすめします
  3. 歩きやすい靴:広い敷地を散策するため、歩きやすい靴で訪れましょう
  4. レストラン予約:ももちどりでの食事を希望する場合は、事前予約が必要です
  5. 文化財保護:国名勝庭園など貴重な文化財を大切に扱いましょう
  6. 撮影マナー:他の来館者への配慮を忘れずに

まとめ:和歌文化と自然が調和する唯一無二の空間

古今伝授の里フィールドミュージアムは、日本の伝統文化である和歌の世界を、現代的な空間デザインと豊かな自然環境の中で体験できる、他に類を見ない野外博物館です。

東西2kmにわたる広大な敷地には、和歌文学館、東氏記念館、国名勝庭園など多彩な施設が点在し、それぞれが異なる角度から和歌文化の魅力を伝えています。光と水と空間を贅沢に使ってデザインされた現代建築と、中世から続く歴史的遺産が見事に調和し、訪れる人々に非日常的な体験を提供します。

四季折々の自然美、特に秋の紅葉や初夏のホタルは必見です。地元食材を使った本格フレンチを楽しめるレストランや、各種イベント・ワークショップなど、和歌文化に触れる機会も豊富に用意されています。

岐阜県郡上市を訪れる際には、ぜひ古今伝授の里フィールドミュージアムで、日本の美意識と文化の深さを体感してください。歴史と現代、自然と人工、静寂と活動が見事に調和したこの空間は、訪れる人々の心に深い印象を残すことでしょう。

地図

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